新たな１年を迎えた。昨年の工作機械の受注動向は金額ベースで見ると決して悪い水準ではなかったが、先行きの不透明感が強く、業界全体にとって厳しい１年となった。だが、「今年から本格的な復調に転じる」と期待する業界関係者は多い。その回復をけん引するのは「自動化」「デジタルトランスフォーメーション（DX）」「環境対応」の３つのトレンドだろう。これらのトレンドに絡めた設備投資を視野に入れる企業も多く、昨年の「第32回日本国際工作機械見本市（JIMTOF2024）」でも自動化、DX、環境対応の提案は来場者の関心の的となった。そこで本特集では、JIMTOF2024で出展者各社が披露した最新のソリューションを通じて各トレンドを深掘りしつつ、25年以降の設備投資の需要動向を探る。